韓国語【分かち書きのルール】スペースはどこに入れるのが正解!?
韓国語の文と日本語の文を見比べたとき、スーペースがあるかないかが大きな違いではないでしょうか。
この記事では、このスペースの正体と、どういう基準で入っているのかを解説します。
分かち書きとは
文中のスペースは『分かち書き』と呼ばれるもので、韓国語で「띄어쓰기」といいます。
「띄다(間隔を空ける)」+「 쓰다(書く)」の合成語です。
文を書く際に単語と単語の間を空けて分けて書くことを指します。
韓国語を勉強する際に難しいと感じることの一つが、この『分かち書き』です。
韓国人ですら間違えることがあるよ。
分かち書きの役割
漢字を使わない現在の韓国語で、読みやすくすることはもちろんのこと、誤解されることなく正確な意味を伝える上でも、分かち書きが大切な役割を果たします。
適切な分かち書きを行うことで、文章の意味が明確になり、読み手にとって理解が容易になります。
分かち書きのルール
原則
ハングル正書法に『文の各単語は分かち書きをすることを原則とする』とあります。
したがって、原則的に単語単位で分かち書きをします。
ちょっと思い出していただきたいのですが、日本人も国語の時間に文節の区切り方を学習しました。
文節とは、文を意味のまとまりで区切った単位です。
確か、文に「ネ」などを入れて自然な位置で区切るのがポイントだったよね。
韓国語の『分かち書き』も日本語の文節の区切り方とほぼ同じです。
助詞の後→分ち書きをする
助詞の後は分かち書きをします。
助詞が省略された場合も分ち書きをします。
副詞の後→分ち書きをする
副詞の後は分かち書きをします。
依存名詞の前→分ち書きをする
依存名詞は韓国語で「의존명사」といいます。
依存名詞は単独では用いられず、必ず別の語を前に従えます。
依存名詞は前の語と分けて書きます。
連体形の後は分ち書きをするってことだよ。
単位は数字と分けて書くんだね。
アラビア数字で表記する場合は付けて書くことも可能で、
実際そう書かれていることが多いよ。
接辞の前後→分ち書きをしない
接辞は韓国語で「접사」といいます。
接辞は単独では用いられず、単語の前後に付いて意味を付け加えたり新しい意味に変えます。
単語の前に付く接頭辞と、単語の後ろに付く接尾辞があります。
接頭辞
接頭辞は韓国語で「접두사」といいます。
接頭辞が付いても品詞は変わりません。
接尾辞
接尾辞は韓国語で「접미사」といいます。
接尾辞が付くと以下のように品詞が変わる場合があります。
姓と名の間→分ち書きをしない
姓と名は付けて書きます。
呼称・肩書き・役職などは姓名と分けて書きます。
-이다の前→分ち書きをしない
「-이다(〜だ、〜である)」は助詞で体言の後に付くので分けて書きません。
ちなみに「-이/가 아니다(〜ではない)」の「-이/가」は助詞で、「아니다」は形容詞です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
分かち書きのルールについて紹介しました。
分かち書きのルールを正しく理解し、日々の練習を通じて、より自然な文章を書けるようになることが大切です。
まずは完璧を目指さず、例文を真似したりして慣れるようにしましょう。
分かち書きを正しく行うことで、韓国語の理解も深まり、表現力が豊かになるでしょう。