韓国語単語の品詞と語幹の種類など効率的な勉強に役立つ【文法用語】
この記事では、韓国語を学習する上で知っておくと便利な文法用語について紹介します。
文法用語は韓国語を学んでいると何度も繰り返し出てくるので、最初に確認しておくことで効率的にレベルアップしていくことが可能になります。
品詞の種類
品詞(품사)とは、単語を文法的な基準で分類したグループのことです。
韓国語の品詞は何種類あると思う?
えっ!?もしかして日本語と韓国語で違うの?
日本語は10種類だけど、韓国語も同じくらい?
正解は9種類!
日本語とは品詞の分類の仕方が違うから注意が必要だよ。
日本語の品詞
- 動詞
- 形容詞
- 形容動詞
- 名詞
- 副詞
- 連体詞
- 接続詞
- 感動詞
- 助動詞
- 助詞
韓国語の品詞は総称して『구품사(九品詞)』と言われており、下記の9種類に分類されます。
①名詞(명사)
人・物・場所など具体的な対象の名前を表します。
아버지(父、お父さん)
돈(お金)
집(家)
②代名詞(대명사)
名詞の代わりに人・物・場所などを示します。
저(私)
이것(これ)
거기(そこ)
③数詞(수사)
数量・順序を表します。
数量を表す数詞には漢数詞と固有数詞の2種類があります。
일(一)、이(二)、삼(三)、사(四)、 오(五)…
하나(一つ)、둘(二つ)、셋(三つ)、넷(四つ)、다섯(五つ)…
順序を表す数詞として下記のようなものがあります。
첫째(一番目、第一)、둘째(二番目、第二)、셋째(三番目、第三)…
④冠形詞(관형사)
体言を修飾します。
이 책(この本)
그 날(その日)
저 사람(あの人)
⑤副詞(부사)
動詞・形容詞・副詞を修飾します。
日本語に訳すと接続詞になる単語は、韓国語では副詞に分類されています。
많이 기다리다(たくさん待つ)
아주 어렵다(とても難しい)
언제나 같이(いつも一緒に)
⑥助詞(조사)
体言・副詞・語尾などに付いて、その語と他の語との文法的な関係を示したり、その語の意味を強調したりします。
助詞は省略されることがあります。
-이/가(〜が)
-은/는(〜は)
-을/를(〜を)
⑦感嘆詞(감탄사)
感情や呼応などを表します。
独立して一語で使用できます。
어!(あっ!)
여보세요?(もしもし?)
응.(うん。)
⑧動詞(동사)
人や物の動きを表します。
자다(寝る)
오다(来る)
⑨形容詞(형용사)
人や物の性質や状態を表します。
日本語に訳すと形容動詞になる単語は、韓国語では形容詞に分類されています。
많다(多い)
비싸다(値段が高い)
体言と用言
体言(체언)
名詞・代名詞・数詞の総称です。
活用せず、文の主語・目的語・補語の役割をします。
用言(용언)
日本での韓国語文法において、用言は動詞・形容詞・存在詞・指定詞の4種類に分類されます。
活用し、文の述語の役割をします。
韓国での国語文法と日本での韓国語文法の違い
日本での韓国語文法では存在詞と指定詞という品詞をもうけています。
韓国の国語文法には存在詞と指定詞という品詞はありません。
「있다」「없다」は状況によって「動詞/形容詞」両方の品詞に分類されます。
「이다」は助詞、「아니다」は形容詞にそれぞれ分類されます。
하다で終わる動詞や形容詞を하다用言といいます。
修飾言
冠形詞と副詞の総称です。
関係言
助詞が当たります。
独立言
感嘆詞が当たります。
存在詞と指定詞
存在詞(존재사)
存在の有無を表します。
있다(ある、いる)
없다(ない、いない)
指定詞(지정사)
体言に付いて、その語を文の述語にします。
-이다(〜だ、〜である)
아니다(違う、〜ではない)
基本形
韓国語の単語は辞書に載っている形を『기본형(基本形)』といいます。
用言の基本形は全て「-다」の形をしています。
用言は語幹と語尾に分けることができ、語幹に色々な語尾がついて活用されます。
『읽어요』って単語を調べてみたんだけど、
辞書に載ってなかったよ。
辞書には単語の基本形だけ載ってるから、
基本形の『읽다』で調べないといけないんだ。
語幹と語尾
語幹(어간)
用言の基本形から語末の「-다」を除いた部分で、活用される時に変わらない部分です。
語尾(어미)
活用される時に変わる部分で、語尾は語幹の種類によって変化します。
語尾を付けるときは、3つのパターンがあります。
- 語幹にそのまま付ける
- 語幹が母音語幹かㄹ語幹か子音語幹かを確認して活用して付ける
- 語幹が陽母音語幹か陰母音語幹かを確認して活用して付ける
語幹の種類
母音語幹
母音で終わっている語幹をいいます。
ㄹ語幹
ㄹパッチムで終わっている語幹をいいます。
子音語幹
ㄹパッチム以外の子音で終わっている語幹をいいます。
陽母音語幹
語幹の最後の母音が陽母音(ㅏ・ㅗ・ㅑ)のものをいいます。
陰母音語幹
語幹の最後の母音が陰母音(ㅏ・ㅗ・ㅑ以外)のものをいいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
韓国語を学習する上で知っておくと便利な文法用語について紹介しました。
聞き慣れないものもあって、なんだか難しそうと思われたかも知れません。
実際に私自身も最初はそう感じたのを覚えています。
文法用語は言語の構造を理解するための基礎です。
これから長く学習を進めていく上で、文法用語の知識が役立つことは間違いありません。